HATSレーベルで活動するにあたって
現在まで続けてきた自主制作CDという枠組みから形を変えて、このHATSという
レーベルでデビューの話をお受けするにあたり、2つの理由がありました。

1つは、HATSというレーベルの持つ音楽に対する方向性や姿勢に、とても共感
できたこと。また、アーティストとして尊敬している葉加瀬太郎さんが主催しておられる
レーベルという事もありましたので、そう言う新しい環境の中で自分に足りない物を
見極め、色々と勉強させていただきたいと思いました。

そしてもう1つの理由は、2004年に開催いたしました「NavigatoriaLIVE」のように、
何か大きな物事を行おうとする際に、やはり私達だけの力では限界があることを
感じたからです。

チケットの手配や会場手配・列整理等、色々なことが手探りのライブは、とても
楽しかったのですが、その反面、せっかくお時間とお金を割いてライブに来て下さる
皆様へ、万全な環境がご用意出来ていないのではないかという不安が、
常につきまとっていました。
また“音楽以外の面”での準備は私達が考えていた以上に時間が掛かる事柄でした。
色々な手配や下準備に忙殺され、かなりの時間を費やしてしまった結果、
純粋に音楽に対して打ち込める時間が減ってしまい、
またそれに伴い、活動ペースも落ちてしまいました。

上記の面から、最善の状態で皆様に音楽をお届けできるように、会場や流通の
手配など“音”以外の分野は、ある程度外部に委託できたらと考えるに至りました。
そして丁度その頃、HATSレーベルからお誘いをいただいた事もあり、
考慮の末、所属のお話をお受けすることとなりました。