甲田 雅人様 - クレイオ(歴史)&メルポメネ(悲劇)担当

国立音楽大学卒業後、株式会社カプコンに入社。

代表作は「ヴァンパイア セイヴァー」「デビルメイクライ」シリーズ等。
03年に退社後フリーの作家として「モンスターハンター」シリーズ(CAPCOM)、「ワイルドアームズ」シリーズ(SCEI,MEDIA.VISION) 等の楽曲を担当。

その他、映画やドラマの劇伴音楽、SQUARE ENIX のバンド「STAR ONIONS」のキーボード&アレンジャーを担当するなど、多方面で活躍中!

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「ギリシャ神話の音楽神」というテーマを聞いた時の印象はいかがでしたか?

志方さん自身が、まさしく女神! といったイメージがあったので、まずはそこからイメージを膨らませました。次に、女神が司る「悲劇」や「歴史」といったテーマに向けて色付けしていった感じです。
普段はゲーム音楽の仕事をやっていて、いろいろな条件に縛られたなかでの作曲ばかりですので、今回のように、ほとんど縛られることなく作曲出来るのは新鮮でした!
ですが、自分の想像力が及ぶ限りどこまでも自由に出来てしまうわけですから、とりあえず途方に暮れてみたり・・・(笑)
まず自分の中で縛りを設けなきゃ先に進めないな、と感じつつも、めったに無い機会なので、縛りなど設けずに思いつく限りのものを音にしてみよう! という意気込みで作りました。

ご担当の女神に対してどのようなイメージを持たれましたか?

メルポメネは「悲劇」ということで、誰もがある程度共通したイメージを持っているでしょうし、
取っ掛かりが良いというか(笑)、自分的にとても作りやすそうな題材だと思いました。
クレイオは「歴史」ということで、幅広く色んな解釈が出来そうなところが面白そうだと
思いました。

お作り頂いた曲のこだわりポイントなどはありますか?

【クレイオ】
「歴史」というテーマから、「人類の歴史」を描こうと考えました。
『人類の夜明け〜文明の開花〜激動の時代へ・・・そして時代は繰り返す』という流れです。
テーマが壮大で、描ききるには大変だと思いましたが、このテーマを一曲にまとめてみたかったんです。
音楽的には、単純で形式を持たない音から、だんだんと形式を帯びた音楽へと変わり、複雑化していきます。
途中から曲調がマイナーになる部分は、このテーマをいただいて真っ先に浮かんだアイデアで、ここは絶対にやらなきゃいけないなと思いました。
メルポメネもそうですが、自分のために、自分がやりたいなと思ったものを存分に作ってしまいました。(笑)

【メルポメネ】
最初、サミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージオ」やチャイコフスキーの「悲愴」のように、弦が泣くイメージを持ったのですが、作り始めてみたら安直過ぎるかな?と思いました。先に挙げた2曲には到底敵いそうもないですし。(笑)
それから、主観的過ぎてはダメなのでは? 女神だから、高みから見た「悲劇」にするべきでは! という事に気づいて、感情を抑えた、静かで淡々とした雰囲気に変更しました。
音と音の隙間を使って、ジワジワと味わえる感じを狙ってみたり。
淡々と流れていく中で、抑え込んでいた感情が溢れ出すような部分が欲しかったので、中盤の演奏を盛り上げてみました。

作曲中、苦労した点、またはハプニングなどはありましたか?

全く自由に作って下さい、と言われることが今までにあまり無かったので、逆に気負いができてしまって苦労しましたね(笑)
あと、一番大事なところで作業用のパソコンが壊れました…。
少しだけ直したい所があったとして、普段ならその部分だけ直せるんですが、壊れてからは周りも全部直さなくてはならないような状況で。これは最後までとうとう直りませんでした(苦笑)

逆に楽しかった点や、面白かったエピソードなどはありましたか?

作曲の縛りがなく自由だったので、自分のやりたかった事が好きにできました。
逆に辛かったところでもありますが…(笑)
それでも、本当に楽しく作らせてもらいました。

「クレイオ」「メルポメネ」の曲を聴かれる方にメッセージをお願いします!

「メルポメネ」は、感情を抑えた音の間をじわじわと感じて聴いてみて下さい。
「クレイオ」は、壮大な歴史の流れを感じつつ、ゆったりとした気持ちで聴いてもらえたら嬉しいです。媚びずに作っちゃったんですけど、自分が表現したいイメージに近いものはできたので、満足しています。

志方からのメッセージ

「クレイオ」を拝聴していると、紐解かれた絵巻物を見ているような気分になります。
人類が生命を繋げて描いていっている「歴史」という壮大な物語が、まさに神の視点で紡がれた曲だ、そう思いました。
甲田さんが曲中で使われるコード進行がとても美しくて大好きなのですが、特に「こう来るだろう」と思うコード展開から一ひねりも二ひねりもした進行をなさっている部分で、「ああ、甲田さん節(?)がきいている!」と勝手に思って嬉しくなってしまっています。
メインテーマとなるメロディーの雄大さ、そして美しさに黎明の光が見えるようです!

静かにゆっくりと身を侵していく悲しみ。それを音にしたらまさにこんな調べになるのだろう、
「メルポメネ」を拝聴しているとしみじみそう思います。
暗い部屋の中で、一人この曲をずっと流していると、静かに迫りくる悲しみの波動にやられること間違いないです。(実際やってみて見事に滅入りました・笑)
途中、クレッシェンドする部分がとても好きなのですが、諦観に似た静かな悲しみをたたえた仮面の裏に潜む、生々しい感情を垣間見てしまった、そんな気持ちになります。
シンプルな楽器構成でここまで深い表現をなされていて、とても尊敬してしまいます。
ちょっと変な表現となってしまうのですが、音と音との間合いが絶妙で、この間合いのテクニックを会得できたら曲表現の幅が広がるに違いない!そういう下心満載で今日も聴かせて頂いている訳ですが、案の定、悲しみの音にやられてしょんぼりしています(笑)

途中、PCが壊れてしまうという大変なトラブルに巻き込まれながらも、お忙しい中美しい曲を2曲もご提供くださり本当にありがとうございました!

甲田 雅人 様 のサイン入りグッズをプレゼント!
甲田 雅人 様にサインを入れて頂いた素敵なCD&色紙を抽選で各1名様にプレゼント致します。
ご興味のある方は以下の要項をよくお読みの上、ふるってご応募下さいませ!
企画は終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました!

応募期間 2008年1月10日〜2008年1月23日
【A】サイン入りCD…1名様
 2008年1月10日〜2008年1月16日
【B】サイン色紙…1名様
 2008年1月17日〜2008年1月23日
応募方法 下記応募フォームに必要事項を記入し、ご応募下さい。
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【A】【B】共にお一人様1回限りのご応募にてお願い致します。
当選発表 2008年1月17日(【A】サイン入りCDの当選発表)
2008年1月24日(【B】サイン色紙の当選発表)
下記ページ上にてご当選者様のお名前を発表させて頂きます。
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【A】サイン入りCD…1名様
『モンスターハンター 狩猟音楽集』

【B】サイン色紙…1名様

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