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 採用された1名の方には、4thアルバムと記念品を進呈させていただきます
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 ライラニアクラブの会員様に限ります
 お一人様につき何案ご応募いただいても構いません。
 

 2013年6月30日(日)(日付が変わるまで)
 

 2013年8月31日(土)
 VAGRANCYサイト上にて発表させていただきます。
 


2ndアルバム「RAKA」に収録されている「晴れすぎた空の下で」の物語の続編となります。
「晴れすぎた空の下で」雨乞いの唄を歌う少女の妹が、今作の主人公となります。 
 



晴れすぎたその地では、長く続く日照りにより水不足で、人々が苦しんでいました。
そのため、様々な雨乞いの儀式が行われましたが、恵みの雨が大地と人々を潤すことはありませんでした。
毎日のように巫女として雨乞いの唄を歌う姉。
満身創痍でも歌い続けるその姿を見続けた少女は、ある日決意しました。
「姉を救いたい、そのために自分が出来ることをしよう」と。

少女は昔、村を訪れた旅人から聞いた言い伝えを思い出したのです。
北の方から来たというその旅人は、自分の故郷にまつわる伝承を話してくれました。

『朝靄たゆたう碧緑の岩山のどこかに、人ならざる麗しの姫がいる。
姫は水の眷属、雨を操る不思議な力を持つという。
人々はかの姫のことを雨姫、と呼んだ。
かの姫の住処は険しい岩山のどこかにあるという。
人の身で姫を探してその岩山を彷徨うことは大変な困難ではあれど
宿願かなって姫の元にたどり着いた暁には
姫はその者に手を差し伸べ、願いを叶えてくれるという』

少女は旅人の話に一縷の望みをかけて、雨姫を探す旅に出ることにしました。

雨姫の住むという岩山までの道のりは、果てしなく長く、少女にとってはつらく苦しい旅となりました。
しかし、村を旅立つ際に、少女のためにと姉巫女が天に乞うた加護のおかげか、
はたまた、少女の真摯な想いと、強い願いが天に届いたのか。
長い長い旅路の果てに、少女は無事に碧緑の岩山に、雨姫の元にたどり着く事が出来ました。

七色に煌く銀の髪を持つ麗しの姫は、少女を優しく迎えました。
そのたおやかな姿にすがり付くように、少女は懇願しました、「日照りに苦しむ故郷の地に、雨の恵みを」と。
しかし、雨姫は憂いをたたえた表情で少女に告げました。

「そなたの願いを叶えることは、出来ないのです」

訳を尋ねる少女に雨姫は言いました。
少女の故郷の地は遠すぎて、自分の力が及ばないこと、
また、神の理が違うため、徒にそれを侵すことも出来ないとも。

全て徒労であったのか……。
そう悄然と肩を落とす少女。
その姿を哀れに思った雨姫は、まじない言葉と共に優美な舞を踊り始めました。
すると、不思議なことに地の草花を飾る数多の朝露が、雨姫の右手に集まり、煌きと共にその姿を変えました。
舞い終わった雨姫の右手には、一振りの杖がありました。
雨姫はその杖を少女に与えると言いました。

「貴女の勇気に報いて、人々のための小さな恵みを授けましょう。
この杖が地に潜む水の流れを、教えてくれるでしょう。
この杖があれば、広大な大地を潤すことは叶わなくとも
渇いた人々を潤すことはできるはず」

少女は杖を握り締めると、何度も何度も感謝の言葉を紡ぎました。
その姿に微笑みながら雨姫は優しく言いました。

「さあ、お行きなさい、貴女の帰りを待つ者たちの元へ。晴れすぎた地への帰路が、貴女にとって平穏であるよう、旅の加護を祈りましょう」

雨姫の歌うような祈りの声を胸に刻み込みながら、少女は再び旅立ちました。
少女の足取りは軽く、心には希望が満ちていました。
そして、少女は固く誓いました。

  『姉さまに、皆に、必ずこの杖を届けよう。
   そして、語り伝えよう。水が生まれる、枯れない井戸の謂れを。
   心優しい雨姫さまの事を――――』 
 


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